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最終報告日 2016.01.22

8-4 自助グループ(セルフヘルプグループ)

8-4-1 自助グループ(セルフヘルプグループ)

[全体の解説]

自助グループとは・・・ 

ある病気や障がいをもつことで同じ悩みを抱えたり、つらい体験をした人同士が互いに励ましあったり、情報を交換したりするなど様々な方法で問題を克服していくための集団を自助グループと呼びます。

たとえば、慢性の病気や障がいで長期間療養をしていると、日々の過ごし方や経済的なこと、仕事のことなど、 いろいろなことで悩むことがあります。患者会や家族会では同じ病気や障がいの人たちが集まって闘病経験を共有し、お互いに励まし合ったり、支え合ったりしています。また、疾患や治療、福祉制度や社会資源などについて、情報交換する場としても利用されています。

この自助グループの原型は、「AA」といい、1930年代の米国で行ったのが最初です。依存に関するグループ治療の原型でもあるこのAA方式は、以後、他の多くの障がいにも応用されてきています。わが国では、断酒会とAAが有名ですが、これ以外にも病気(がんや糖尿病など)や不登校など多種多様な問題をもつ人達のグループがあります。

表8-4-1-① セルフヘルプグループの分類

セルフヘルプグループ

本人のグループ:患者会 【例】 (1)AA、(2)断酒会 など
家族のグループ:家族会 【例】 がんの子どもを守る会、精神障害者家族会 など

 

■自助グループの代表例

(1) AA(Alcoholics Anonymous:アルコホーリクス・アノニマス)

[解説]

アルコール依存症の本人がアルコール依存症からの回復を目指したアルコ一ル依存症者の会です。

1935年アメリカから発生したアルコール依存症からの回復を目指したグループです。
回復のプログラム(12 のステップ)と、グループの運営についての姿勢(12の伝統)を踏まえた活動が続けられています。
主な活動は、定期的な「ミーティング」です。メンバーは名乗らずに参加が可能です。その中で経験の分かちあいが行われ、力と希望を生み出していきます。

ミーティングの種類

  • クローズドミーティング:飲酒をやめたいと願う本人だけが参加できるミーティングです。
  • オープンミーティング:家族や友人、医療関係者など誰でも参加できるミーティングです。

 

[対象者]

飲酒をやめたいと願っている人

 

[利用者負担]

メンバーからの自主的な献金のみで賄われています。
メンバーの登録費用や会費などもありません。

 

[窓口と申請方法]

九州沖縄セントラルオフィス(長崎、佐賀、大分、熊本、福岡、宮崎、沖縄、鹿児島)
〒892-0803 鹿児島市祇園之州12 セジュール祇園之州203号
TEL:099-248-0057  業務時間:月曜日~金曜日10:00~18:00 (土日祝日休み)

利用の方法
AAのサービスオフィスやソーシャルワーカーなどに問い合わせください。

 

[補足]

  • 薬物やギャンブル、摂食障がいなど他の問題に対してもAAの回復プログラム(12ステップ)を使っているグループがあります。

 

(2) 断酒会(社団法人全日本断酒連盟)

[解説]

日本では、1890年に東京禁酒会が発足し、その後、日本禁酒同盟が結成されました。そのメンバーがAAを知り、日本版AAをつくろうと、東京断酒新生会や高知県断酒新生会が発足。全国的に展開し、1963年に全日本断酒連盟が結成されました。

主な活動は、定期的な断酒例会です。この例会は、大小の差はありますが、20名くらいで約2時間、酒害体験を話し、また他の人のそれを聴き、体験を分かち合うことが行われています。体験談は「言いっぱなし」「聞きっぱなし」です。

また、家族も参加することができます。家族は依存症本人ではありませんが、酒害の影響をまともに受けているため、体験談を話すことにより、家族も自己洞察が強まり、回復へと結びついていきます。

 

[対象者]

飲酒をやめたいと願っている人とその家族

 

[利用者負担]

断酒会は、会費によって運営されるので入会費と会費が必要です。ただし、入会は強制されませんし、入会までは無料です。

 

[窓口と申請方法]

  • 社団法人全日本断酒連盟
    〒101-0032 東京都千代田区岩本町3-2-2  TEL:03-3863-1600
  • 各地域にある断酒会

利用の方法 
各地域の断酒会やソーシャルワーカーなどに問い合わせください。

 

[補足]

  • 断酒会規範
    1. 断酒会は、酒害者による酒害者のための自助集団である。
    2. 断酒会には、酒をやめたい人なら誰でも入会できる。
    3. 断酒会員は、姓名を名乗ることを原則とする。
    4. 断酒会員としての活動は、原則として無償である。
    5. 断酒例会は、あらゆる条件を超えて平等であり、支配者はいない。
    6. 断酒例会は、体験談に終始する。
    7. 断酒例会は、家族の出席を重視する。
    8. 断酒会は、酒害相談はもとより、啓発活動を通して社会に貢献する。
    9. 断酒会は、会費によって運営される。但し補助金、善意の寄付金等は受けることができる。
    10. 断酒会は、政治・宗教・商業活動に利用されない。

 

[リンク・参照ホームページ]

公益財団法人 全日本断酒連盟
http://www.dansyu-renmei.or.jp/

 

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